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電話の声が素敵だね、とか
笑った皺がかわいいね、とか
お茶碗の洗い方が丁寧だね、とか、
ほんとにもうなんでも、どんな小さな、ささいなことでもよくて、
「他人」という目線でそのひとの素敵なポイントを見つけて、
言葉にして手渡してあげることだと思っています。
ひたすら相手のいいところを見つけて言葉で肯定し続ける、
その積み重ねは自信になって、その自信はわたしがいなくなっても
わたしの大切なひとをつらいことから守る盾になってくれると思っています。
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@9 months ago with 5398 notes
"○参加してもいい人
「花火を間近で観られるなんて楽しそうだなあ」という人。
○参加してはダメな人
「私が行ってもいいんですか?」という人。
「他に誰が来るんですか?」という人。
以上です。
※この参加条件、なかなか好評で、「飲み会の案内に使っても良いですか?」などの意見を多数頂きました。ぜひ使って流行らせて下さい。幼稚園の遠足的政治的振る舞いを行動原理とする人は、いまだに多いようですね。"
@1 year ago with 1943 notes
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『ホットロード』の映画化、ドラマ化、アニメ化などの申し込みが編集部に殺到、連日のようにかかってくる電話の応対と、すべてのオファーを断るのが、担当の日課のように見えた。連載中から一切の取材をシャットアウトした所為で、毎号のように特集を組んで『ホットロード』を追いかけていた他社の少女雑誌(現在は角川春樹事務所、当時は飛鳥新社から発行されていたポップティーン)から、「集英社はマンガ家の囲い込みをやめろ」「みんなの力で『ホットロード』を移籍させよう」と誌面で猛烈なキャンペーンを張られたこともあった。
その特集を手がけたのが、本誌創刊編集長・赤田祐一氏だと、本人の口から聞いた。赤田氏がまだ入社三年目で読者ページを担当中、ある日突然、投稿されるイラストの絵柄がガラッと一変したことに気づいて、調べてみると、紡木たくというマンガ家の影響であることが判り、一度特集したらすごい反響があった。取材を申し込むと書面にしてほしいと言われ、FAXで企画書を送ったがナシのつぶてで、図版を「無断」引用して特集を組んだら集英社から内容証明が届き、それに激怒した発行人から逆襲せよと命じられ、四ページほどの記事にしたという。別マの作者近況欄に「私のことで争うのはやめてほしい…」というコメントが出て、お開きとなった。あらゆるオファーを断ったのは編集部の方針というより、作者の意向であると聞いた。インタヴューも、紡木作品の映像化も、これまで一度も実現していない。
作品の中に全てを込めて、あとは読者に委ねたいという、作者の思いの反映だろう。
研修のさなか、東京ディズニーランドにて別マ主催のマンガ家慰労会が開かれ、ぼくも同行した。そのとき一つの真理を発見した。作者本人と作品の主人公はどこか似ている。ルックスも雰囲気もファッションも、一目で「ああ、やっぱり」と納得してしまうのだ。「あれが紡木さん」という声に振り向くと、くらもちふさこや故人となった多田かおるなど、先輩たちから少し離れて、『ホットロード』の和希の面影がある、レモン色のワンピースを着た可愛らしい女の子が、ニコニコっと笑いながら佇んでいた。今は遠くかすんでしまった幻のような記憶――。
研修が終わり、配属されたのは別マではなく、同じマンガでも少年誌だった。そこから先は別の物語だ。心を残して別マを去ってから、気がつけば二〇年の歳月が流れ、九五年を最後に紡木たくの新作発表が途絶えたことも知らず、ぼくも会社を辞めてフリーになっていた。
打ち合わせの翌日、六本木の青山ブックセンターで、紡木たくの新作が平積
みになっているのを見つけた。A5判・一九二ページの簡素な造本、うつむきかげんの女の子が独りで立っているラフスケッチを白地に配したシンプルな表紙。
ピンク色の帯には《たすけたかったんだ ホットロードの紡木たくが描くほんものの愛》という一文、〇七年一二月の発売から、ひと月で三刷に達している。タイトルは『マイ ガーデナー』。
中を確かめて意表をつかれた。コマがほとんど割られておらず、一六歳の主人公さなのモノローグと会話が、全て横書きの明朝体と書き文字で流れて行く。その背後に、いわさきちひろを思わせる淡いタッチの、挿絵にもマンガの断片にも見える、やわらかい絵がふわっと浮かぶ。絵本とコミックとケータイ小説を合わせたような、見たことのない手法。一二年の休筆を経て、紡木たくはまったく新しい表現に到達したのだ。
その晩、不覚にも読み終えるまで涙がとまらなかった。最良のジュヴナイルだと感じた。この作家の本質は何も変わっていない。自分ではどうしようもない寂しさを抱え、家族にも馴染めず孤独に苦しむ子どもたちに送る、「あなたは愛されている」「あなたを愛してくれる人が必ずいる」というメッセージ。サリンジャーを超えるキャッチャー”がいるとしたら、それは紡木たくだと思った。彼女はサリンジャーのように筆を折ったままではなく、新作を発表してくれたのだ。
この本の版元・編書房は、代表取締役社長の國岡克知子さんが編集から製作まで一人で行う九八年創業の若い出版社。マンガに関しては素人同然の國岡さんのほうから紡木たくに書き下ろしを依頼して快諾を得、三年も粘って出版に漕ぎ着けたものだ。では、なぜ集英社ではなく編書房にそれが可能だったのか。そこには「秘密がある」という。その秘密が何なのか、國岡さんは黙して語らないが、この本を読めば、謎は解ける。『マイ ガーデナー』の主題は、物語の最初に、明確に提示されている。「どうしても描いていただきたいテーマがあって」という國岡さんの言葉を手がかりに推理するなら、もしかするとテーマそのものが大手出版社の規制の対象となりうる。そのことと「一二年間の休筆」は、関係ないかもしれないけれど。「なぜ今、紡木たくが?――紡木たくが、静かにそっと描きたくなった小さな物語」
ファンから編書房宛てに寄せられた質問に対して、作者が用意した“答え”の中にある「静かにそっと」という言葉だけでいい。國岡さんに感謝したい。
この「小さな物語」は、現時点での最後の雑誌連載作品『小さな祈り』(九三年)と同じく、家族の問題を扱っている。『ホットロード』以来のライフワークである「家族の崩壊と再生の物語」に“答え”を出した作品とも言える。
キーワードは「無償の愛」。
この本を読みながら、愛されることが当たり前で、愛することさえよくわかっていなかったぼくに、全てをくれていなくなったひとのことを想った。ほんものの愛――それは無償の愛にしかなり得ないだろう。
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@1 year ago with 9 notes